初心者への株講座・雑記

初心者への株講座② 3つの指標(PER、PBR、配当利回り)を知ろう!~PER編~

 初心者の方が、まずどの株を買おうか考えるときに参考にしてほしい指標が、

 PER・PBR・配当利回り

 の3指標となります。

 個人的には相当株を突き詰めていく上級者になるまでは、指標はこの3指標を参考にして売買していけば十分だと思っています。

 今回は、PERについて解説していきます。

PER(Price Earnings Ratio)とは

 それでは、負け組投資株式会社を例として説明していきたいと思います。

負け組投資(株) 現在株価 1,000円

①PER(Price Earnings Ratio)ピーイーアール

 株価収益率のことです。

 PER=株価/1株当たり当期純利益(EPS)

 ここでPERと関係するEPSの説明を少しします。

 1株当たり当期純利益(EPS)とは、1年間にこの会社が1株当たりにいくら儲けを出すか示した数値です。

 この負け組投資(株)では、予想EPSが50円なので1株持っていると1年間で50円相当の利益が出るということですね。

 そこで、時価1,000円の株について、1年で50円の利益が出るので

 PER=1,000円/50円=20倍

 となります。

 つまりは、1年間に50円の利益出す株がその20倍の値段で売っているということです。

 さて、ではこの株はお買い得でしょうか?

 結論は、それだけではなんも言えないです。

 PERは、他の株と比較するための指標なのです。

 例えば、八百屋で(リンゴA)と(リンゴB)が売っていたとします。

 (リンゴA)が1個 500円 (リンゴB)が1個 1,000円

 どっちがお買い得ですか?

 (リンゴA)ですか、なるほど。

 でも、本当ですか?

 それでは少し情報を増やしてみましょう。

 (リンゴA)1個500円 1個の重さ 50g

 (リンゴB)1個1,000円 1個の重さ 200g

 さて、どちらがお得ですか?

 (リンゴB)ですよね。

 (リンゴA)は、1g当たり10円 (リンゴB)は、1g当たり5円になります。

 リンゴの値段が株価、リンゴの重さがEPS、1g当たりの価格がPERと置き換えてください。 

 株価(リンゴの値段)だけ比較しても、EPS(リンゴの重さ)だけ比較しても、お得かどうかは分かりません。

 PER(1g当たりの価格)を比較して、相対的に他とお得かどうかを判断できるのです。

 また、同じリンゴ同士での時期的な比較もすることができます。

 (リンゴA) 4月:1g当たりの価格 10円 10月:1g当たりの価格 5円

 4月より10月の方がお得になっていますね。

 PERは、株価と業績(EPS)により常に変動しています。

 同じ株でも、過去のPERと現在のPERを比較することで、昔と比べて割安(割高)になったかが比較することができます。

まとめ

 PER(ピーイーアール)とは、株価収益率のことです。

 現在の株価が、1株あたり当期純利益(EPS)の何倍になっているかを表しています。

 PERは、他のものと比較することで意味が出てきます。

 ①同業種の会社同士のPERを比較することで、他社と比較して割安(割高)が分かります。

 ②同じ会社の過去と現在のPERを比較することで、過去と比べて現在が割安(割高)が分かります。

 株を買うときは、PERを比較して割安や割高の判断をしていきましょう。